長年苦しんだ難病から太極拳で解放されました
本部会員 宗宮さん
元・京王百貨店常務取締役
14・5年位前から体調がおかしくなりましてね。
原因不明の病気で、脊椎の骨と骨を連結している靱帯が骨化していくという病気なんです。
頸椎から出ている神経が圧迫されて指令が伝わりにくくなり、身体の方々が固くなり、曲がりにくくなってくるのです。
学生時代、柔道をやっていた時は、おでこが膝に付けられるくらい柔らかかったんですけどね。
それで物理療法を行ったり、整体の先生にもお願いしたりしたのですが、いまひとつ芳しくありません。
そこで漢方医学を研究されていた医務室の先生の助言もあって、10年くらい前から簡化太極拳をずっとやっていました。お陰で大分元気を取り戻してやれやれと思っていましたが、病状が悪くなってきたのでしょうか、だんだん調子がおかしくなってきて、今から3年位前は、朝ベッドから起きあがるにも身体が痛くて一苦労する有様でした。
そんなとき同じ会社に勤めている元吉先生(本部指導員)に相談しましたら、すぐに正宗太極拳を勧められ、渋谷の本部道場につれてきていただき、正宗太極拳の稽古を始めることになりました。
初めはわけがわからなかったし、片足で立つこともほとんど出来ないぐらい情けない状態でした。
それが始めて一年くらいたつと、片足立ちは出来るし、足も高く上がるようになり、毎日とても壮快な気分で過ごせるようになりました。
その頃から「身体がしまってきましたね」なんて言われるようになり、最近では年よりも若く見られるようにもなりました。
もっと早くに始めていればよかったなと思いましたね。
還暦を過ぎてから正宗太極拳に出会った私が、いまでは形意五行拳を教えていただくまでになりました。
身体は、固さはのこるものの、ますます好調で、地曳秀峰先生を始め諸先生方の懇切丁寧なご指導のもとで、楽しんで稽古に励んでいます。
全日本柔拳連盟の正宗太極拳、形意拳などには技の流れに武術としてのストーリーがあるので、自分からすすんで稽古ができるんですね。
その上、10年前に戻ったようなこの体調の良さは、上達とともに「気」の質が昂まり、神経とはべつの指令の系統もが出来てきて、手足の動きを助けているのではないかとも思われます。
最近背筋を伸ばして街を歩いている自分に気がついて、思わずにっこりしていることがあるんですよ。