本部会員　津村さん

本部道場に通い始めて１年４ヶ月がたちます。

太極拳経験者としては若輩者ですが、この１年ほどの間に心身ともに大きな変化を感じましたので、報告させていただきます。

私は２０代の後半にストレスで急に痩せてしまい、腰痛に悩まされていました。ひどいときは２～３週間ほとんど動けないほどでした。

体質改善のためにヨガの先生について４年間熱心に通い、家庭の都合で中断した後も自宅で毎日１０年ほどやってみました。少しは健康的になれたものの、腰痛は治らず繰り返していました。

さらに、３０代後半に最愛の家族との死別を経験し、半年間の看病の疲れと精神的なダメージで体重は８キロ減り、それなのに指はパンパンにむくんでいるのです。足の爪が何もしないのに剥がれてしまったり、何年間も生理が止まってしまったりしました。

身体もたいへん疲れやすく、２年ほど前にも健康診断を受けたところ、総コレステロール値が異常に高く、悪玉コレステロールがかなり基準値を上回っていました。

医者からは食事の指導を受けた後に数値が下がらなければ投薬の必要があると言われました。

薬に頼るのは避けたいと思い、食事と運動で改善していこうと思ったときに出合ったのが正宗太極拳でした。

この出合いが、私のその後の人生を変えてくれました。

初めて太極拳を行ったその日から体調の変化を感じました。

夢中になって通い始め、１０か月後、再度健康診断を受けました。すると、総コレステロールの値が基準値に下がっていました。そして、あんなに不順だった生理も、３か月に１回、２か月に１回……と定期的になってきたのです。昔から寝込むほどひどかった生理痛にもまったく悩まされなくなりました。

体力がなかった私は２０代後半からつねになにかしら身体に不調を感じていましたが、いまでは風邪もひかず、弱かった胃腸もまったく気にならなくなりました。

健康を蘇らせてくれた正宗太極拳には、ほんとうに感謝しています。

身体が健康になると、〝気持ち〟も変化してきます。物事に対する考え方が前向きになり、くよくよと考えることがなくなりました。

また、決断力や実行力もついてきたようです。

やさしくご指導くださる先生方、先輩にお会いするたびに生きる気力が湧いてきます。これは、久しく私が忘れていたもので、思い起こさせてくれた正宗太極拳にはいくら感謝しても尽きません。

いま、人生の折り返し地点に私はいます。

でも、４０～５０代はまだまだこれから、と同年代の方々に伝えたい気持ちでいっぱいです。

更年期も訪れるこのたいせつな時期に、正宗太極拳に出合えたことが、今後の私の人生に大きな意義を持つことは確かでしょう。