太極拳は二人のライフワーク
本部会員 渡辺さんご夫妻
お二人は、柔拳連盟で出会って結婚した。
文字通り太極拳が取り持つ縁。ご主人の真人さんはキックボクシングのプロ経験者、すぐりさんは広告代理店に勤務、普通だったら接点の無い二人が太極拳を通じて結ばれた。
現代社会は女性も男性と伍して社会的に活躍する時代だが、社会的ストレスが呼び起こす婦人病の低年齢化が進んでいるといわれている。
すぐりさんは、子宮内膜症で体調を崩していた。
太極拳を始めた頃、病巣が大きくなってきたのでお医者様の処方でホルモン剤を投与する治療をし始めた。ホルモン剤の影響で閉経状態になり、更年期障害と同じ症状が出るとアドバイスを受けた。
投与は半年間続いたが、太極拳をやっていたお陰で、その症状は全く出ずに完治してしまった。
彼女の順調な快復力にお医者様もしきりに不思議がっていたという。
体力が向上すると共に練習にも熱が入り、やがて専門クラスに進んだ。
真人さんと出会ったのはこの時期である。
先輩の真人さんは、常に良きアドバイザーであった。
今は、良きアドバイザーが良きパートナーに。
二人にとって、太極拳は生涯かけて研究するライフワークだ。
「生活全てが太極拳といって良いくらい。二人で抜筋骨をやったり推手やったり・・・、話題も太極拳のことばっかり!」
将来の夢はと真人さんに聞くと、「子供には、赤ちゃんが言葉を学ぶように太極拳を教えていきたい。太極拳が自然に生活環境の中にあって、太極拳で歯を磨き、太極拳ではしを握る・・・(笑)」
おやおや、次世代の話題をさらう太極拳の天才児が育つかもしれませんね。
いつまでもお幸せに!